カテゴリー: AI時代の読書術

電子書籍を読むには 徹底比較: 電子書籍を読むには – スマホ、iPad、Android、Kindleの違い

電子書籍を読むには 何で読めば最適?スマホ、iPad、Android、Kindleを徹底比較!

電子書籍を読むには 前回、紙の本と電子書籍の比較をしました。今回は、電子書籍をどうしたら読めるのか、その方法と異なったデバイスでの読書の特徴と比較について解説します。この記事では、iPhoneやAndroidのスマホ、iPad、Android端末、Kindle Fire、電子書籍専用のリーダーKindle端末について比較していきます。

電子書籍を読むには: 紙の本、電子書籍、ブラウザ画面での読書がどう違うか

紙の本は、紙の上にインクで印刷したものを製本して製品になります。これに対して電子書籍は、ブラウザにホームページを表示する技術を使って文字、画像、動画などをスマホ、タブレット端末などの画面に表示します。

紙の場合は、左右見開きのページを1枚ずつめくります。電子書籍の場合も同様に、画面をタップ又はクリックして1枚づつめくっていくのですが、左右見開きでなく単一のページの場合が多いのが特徴です。(パソコンなどの大画面では見開きも可能です。)これは、スマホやタブレット端末でブラウザを上下にスクロールするのと一番大きく違う点です。

スマホ、タブレット端末やパソコンなどでは、ブラウザ(Safari, Chrome, IEなど)でインターネット上でウェブサイトを表示したり、ブログの記事を読みます。

こういったブラウザの画面では、複数のサイトやページにあるリンクをクリックして素早く表示して、比較的細かく分割された短いコンテンツを読むのを前提しています。文章が長くなると、縦長のコンテンツを上下にスクロールします。

これに対して電子書籍は、タップ(またはクリック)で紙の本と同じようにページをめくるという操作を可能にしています。これにより、画面に表示されたより長いコンテンツを時間を掛けてじっくりと読めるのです。

しかし、このアプリの使用感が端末によって大きく変わります。画面の大きさ、携帯性、画面の表示方法と鮮明さが全く違うからです。一体、どの端末が一番電子書籍の読書に向いているのか?この後から徹底的に分析を進めていきます。

電子書籍を読む端末: 読み易さと機能の比較

まずは、紙の本、スマホ版の無料アプリタブレット端末版の無料アプリ、読書専用端末であるKindleを機能と読みやすさの面から比較してみます。

それぞれを比較すると、次のような特徴があります。

  1. 紙の本にはデジタル処理の機能という概念が全くない。だからこそ、シンプルで読みやすい
  2. 電子書籍は無料アプリにさまざまな機能が満載だが、逆に操作方法が分かりづらい

これを概念図にまとめると以下のようになります。

電子書籍を読む端末比較: 読みやすさと機能の比較

コメント:

  • 紙の本は、小さい頃から慣れていて最も読みやすい。しかし、デジタルな機能※が全くありません
  • スマホ、タブレット端末は、LED技術で鮮明な画面表示が可能になってきました。電子書籍向けのほぼ全てのデジタル処理が可能です。しかし、紙の本の質感や動作とは違和感があり、バックライトの画面は目に疲労がたまり長時間の読書に向いていません
  • Kindle端末は、e-inkで紙のような印刷技術で画面表示するので、長時間の読書に向いています。電子書籍で可能な全てのデジタル処理が可能です。しかし、紙の本の質感や動作とは違和感があり、現在は画面は白黒表示しかできません
    ※電子書籍のデジタル処理とは?
  • 電子辞書:無料の日本語と英語を含む十カ国以上の電子辞書(後から追加登録も可能)
  • その場で購入:KindleストアからOne-Click購入
  • 検索機能:全文と複数の書籍内のクロス検索
  • コンテンツのコピー:書籍の本文のコピーペースト
  • 携帯性:小さな端末に何千冊という本を保存して持ち歩き、いつでもすぐに最後に読んだ場所から読み始められる
  • 蔵書管理:コレクション機能とオンライン書店での蔵書管理
  • コンテンツのヘの書き込み:ハイライト・メモ、ブックマーク
  • 読書のための機能:X-Ray(コンテンツの追加情報)やWord-wise(ルビに英英の辞書機能)
  • 同期機能:同一書籍の履歴データを複数の端末間で同期(メモ、ハイライト、ブックマーク、最後に読んだ場所等)
  • 文書閲覧機能:Send-to-Kindleでパーソナルドキュメントを電子書籍に変換して端末で閲覧
  • 文書保存のストレージ:Amazon Cloudの5GBの無料ストレージ

 

仕事効率化と読書: 仕事に向いている電子書籍の端末のはどれ?

次に、これに読書をより実用的な目的で使う観点から「仕事の効率化」とこれに相対する「旧来の習慣」の観点を加えます。また今回は、上の比較にパソコンで電子書籍を閲覧するアプリのKindle for PC/Macと、これまで紙の本とともに使われてきた電子辞書を追加します。

電子書籍の端末を仕事効率化と読書から比較

コメント

  • 仕事の効率化の観点から言えば、Kindle for PC/Macが最も優れています。読書をしながら、さまざまなデジタル処理を同時に進行することができるからです。
  • これに次ぐのがキンドル端末です。ほぼ全てのデジタル処理を可能にしながら、読みやすさとどこへでも持ち運べる携帯性を兼ね備えています。ただし、操作性に少し難があります。
  • スマホとタブレット端末は、デジタル処理操作の観点ではパソコンから使うKindle for PC/Macに多少劣りますが、鮮明な画面と携帯性というメリットがあります。
  • これに対して紙の本は、仕事の効率と機能という観点では比べるすべもないのが現状です。ただし、読みやすさと旧来の習慣を継続できるというメリットがあるのも事実です。

 

読書を楽しむ: 趣味としての読書に向いている電子書籍の端末はどれ?

最後に、純粋に読書をするための快適な環境という観点から、ジャンル別に求められる特徴(文字中心 vs 画像中心、鮮明 vs 目にやさしい)の2つの軸で電子書籍を読むための端末比較をしてみました。

電子書籍を読む: 趣味としての読書の観点から比較

コメント

  • 小説、文学、自己啓発書など文字中心のジャンルであれば、Kindle端末が最もおすすめです。紙の本と同様のe-ink技術で、目にやさしい画面で長時間の快適な読書が可能です。
  • 図表が中心でレイアウトが予め固定されている技術書やカラーの美しい画像が求められる写真集やムックであれば、より大きな画面のタブレット端末やKindle for PC/Macが最適です。また、特に固定レイアウトに向いているKindle Cloud Readerでは、パソコンのブラウザで表示することもできます。
  • コミックとマンガは技術書や写真集と同じように、タブレット端末がお勧めです。スマホ用のマンガも出回り始めましたが、スマホ画面では少し小さめに表示されるため、文字が読みづらいのが難点です。Kindleの上位機種であるKindle Voyageでは、より詳細なe-ink技術で鮮明な画像を表示できますが画面は白黒表示となります。

 

結論:

以上をまとめると、次のような結論に行き着きます。

  1. 電子書籍は、スマホ、タブレット端末、Kindle、パソコンなど、よく使うデバイスのほぼ全てで表示して読書を始められます。どれも、ソフトやアプリは無料で提供されるのが普通です。
  2. どれも異なった特徴を持っています。それぞれを補うような使い方をすれば、いつでもどこでも、楽しく読書をすることができます。
  • 例1 電車や車の後部座席など、移動中にはスマホですぐに読み始める。
  • 例2 コーヒーショップや飛行機の中、旅行先の旅館など、落ち着いた時間には読書専用のKindleで純粋に読書を楽しむ。
  • 例3 ブログ記事の執筆や論文の研究など、本のコンテンツをまとめたり、デジタル処理するにはパソコンでKindle for PC/Macで集中的に仕事をする。

電子書籍の登場は、テレビの登場でラジオや映画が無くならなかったように、紙の本を否定するものでは決してありません。そうではなく、紙だけだった読書が、スマホ、タブレット端末、Kindle、パソコンなど、さまざまな場所や機会でいつでもどこでも可能になったということです。

また、説明でも多く出てきたように、本がデジタル処理できるようになったというのも大事件と言えます。デジタル処理されたコンテンツを紙の本に印刷し、そこから取ったメモやリンクをパソコンでもう一度入力するのは、今から考えれば不思議なことだったのです。

紙の本で幼いころから教育を受けた我々にとって、電子書籍は馴染みづらいものかもしれません。しかし、毎朝の通勤電車で紙の新聞がスマホに置き換わったように、読書もその習慣が変わるのもそう遠くない将来なのかもしれません。

そして、一旦その便利さに慣れてしまえば、もう二度と元に戻ることはできなくなるような気がしています。

 

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参考資料:スマホ、タブレット端末、Kindle Fire、Kindle比較表

参考資料:スマホ、タブレット端末、Kindle Fire、Kindle比較表

Post image adopted from SPECIAL SET – 16x hi-res Neourban Hipster Office: by markus spiske

 

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