カテゴリー: 作家オンステージ

愛のうそまこと (4) 復活編 平野 悠 (大人の恋愛ストーリー)

愛のうそまこと (4) 復活編 平野 悠 (大人の恋愛ストーリー)

※ 多くの方々からのご意見を反映し、「著者オンステージ」は「作家オンステージ」にタイトルを変更いたしました。

作家オンステージては、本の棚が一押しに応援する新進気鋭の作家さんをご紹介しています。今回は、『愛のうそまこと』シリーズを書かれている平野 悠さんの最新刊の『愛のうそまこと 北新地復活編』をご紹介します。

本の棚からのメッセージ

愛のうそまことシリーズとは、キャリアを終え第二の人生を歩み始めた主人公の立木が自分の空白を埋めるために次々と恋愛を重ねながら自分自信の経験をモデルに小説を書き続けていくストーリーです。

文学少年であった作者の恋愛の経験と出会った人物がモデルですが、実はこのシリーズを読む読者自身とも多くの共通点があるかもしれません。

これまで、文学や小説というと大手出版社が選んだ別世界に住む有名な作家が書いたものを読むといったような一方的なものでした。

しかし、電子出版が始まり出版というこれまでのハードルが取り払われ、誰でもが比較的容易に本を出版し自分の作品を世に問うことができるようになりました。

『愛のうそまこと (4) 復活編』の作者の平野 悠さんも同じです。彼自身が読者であったものが作者となって、今度は自分自身の世界を他の読者と共有しています。

作者自身が体験した世界を独創的なイマジネーションで味付けされたシリーズの展開は、読む側がその場にいるかのように大人の夜の世界と恋愛ストーリーを紡いでいってくれます。そして読者はその展開に身を委ねながら、あるいは自分自身をその場に置いて体験することができます。

今これを読んでいる読者のあなたも、自分自身の経験や人生をもとに創作した作品を書く側になる側にいつなってもおかしくありません。また、この作品を読んでそんな欲望に駆られるかもしれません。

もしあなたがこの作品の作者であったとしたら、どう違った展開にするだろうとおもいますか。

そんな観点からこのシリーズを楽しんでいただけたらとおもいます。

愛のうそまこと(4)復活編 平野 悠 (大人の恋愛ストーリー)

あらすじ

大人の恋愛ストーリー第4弾。大人の恋愛シリーズの新たな展開ここに始まる!

主人公の立木周は現役時代からシングルマザーである茉侑と愛人関係にあった。だが、再婚話が持ち上がり彼女の将来を思った立木は分かれることを決意する。

立木は心の空白を埋めるため新たな愛人を求めることにした。立木のライフワークは小説を書くことである。あらたな色恋を求めるべく北新地クラブ下弦に足しげく通い『愛のうそまこと』シリーズ「北新地女神編」、「北新地京女編」、「北新地踊子編」 を書き上げた。

一区切りついたところで、しばらく北新地から遠ざかるつもりでいた。だが、立木はそうしたタイミングにクラブ吉野のクラブホステスになっていた凛と再会する。

凛は若気の至りでシングルマザーになって先生とは疎遠になっていのだが、再会すると気が合う仲は変わっていなかった。凛は身も心も先生にゆだねるつもりであった。

凛とは優しかった父の面影を先生に重ねているのかもしれない。神の見えざる手で凜が先生の前に現れたのだ。それは『愛のうそまこと』を書きつないでいけ、という啓示であった。

平野 悠氏の自己紹介

紹介文: 愛のうそまこと (4) 復活編 『愛のうそまことシリーズ』 平野 悠

私は、中学生の作文に将来直木賞を取るなどと書くほどの文学少年でした。理系の学校に進学しても授業中にこっそりと小説を読み、放課後は時を忘れて小説を書くこと没頭していました。

作家になるべく小説を書くことに専念ができたのは現役を引退してからです。それまでに数冊の本を出版して公共テレビでドラマ化され、新聞の書評にも取り上げられたこともありました。ですが、なかなか執筆一本というわけにはいきませんでした。

気が付くと現役を引退して第二の人生を歩む自分に気が付きました。光陰矢の如し、です。茫然自失というほどではありませんでしたが、これで遅まきながらライフワークだと決めていた小説を書くことに専念できるようになったというわけです。

一に小説、二に色恋、という願望から、テーマは『愛のうそまこと』としてシリーズを書きはじめました。主人公の立木周は夜の魅惑の世界へ吸い寄せられるように北新地クラブに出没し、幾重にも影を持つホステスと次々に恋愛を重ねていきます。一部を除き、登場するモデルはすべて実在のクラブホステスです。急展開するストーリーは、彼女たちとのやり取りから得たインスピレーションから生まれました。

生きていく上においてトキメキを感じることはとても大切です。トキメキの対象は人により様々ではありますが、ぼくにとっては小説を書くインスピレーションを与えてくれる女性です。それが『愛のうそまこと』シリーズにおけるクラブホステスたちです。

普遍的なものは恋すること、愛することだ、と思っています。その情動は止めることができません。まして、作家であればなおのこと宿命のようにその情動から逃れられない、と考えます。

男女関係を決定するのは女性です。女性にその気がなければ男はなす術がありません。性愛は触れ合うことが肝要で性交がすべてではありません。キャリアに終止符を打つことは、自由な恋愛の終わりではありません。第二の人生においても思うままに性愛を享受することができます。自分が望む性愛を享受することで過ぎゆく年月に逆らうことさえ可能だとも考えています。

ぼくの目指すところは渡辺淳一と谷崎潤一郎の感性に近い、と言えます。ぼくの小説が両文豪の文学的なレベルに達しているか、という意味合いではありません。あくまでも感性のレベルです。女性礼賛の感性と言い換えてもいいかもしれません。

『愛のうそまこと』シリーズは、自由な生き方を願いながらも日々の雑踏に空白を感じる若い女性はもちろん、これまでのありきたりな人生に終止符を打ち第二の人生にトキメキたい方々に愉しんでいただける大人の恋愛ストーリーです。

今後とも、一に小説、二に色恋というテーマで小説を書いていきます。ぜひ、手にとって楽しんでいただけたらとおもいます。


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平野 悠: 愛のうそまこと 北新地踊子編

 

 

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