AI時代の読書術

情報過多の時代は「知識アプリX習慣」で人生が変わる


情報過多の時代は「知識アプリX習慣」で人生が変わる

今回は「情報過多の時代は知識アプリX習慣で人生が変わる」というタイトルでお届けします。

アプリの活用をハックと捉えるか情報過多と捉えるか

つい先日、3月21日のVoicyの音声配信で、佐々木俊尚さんがアプリの活用をハックと捉えるか情報過多と捉えるかで、人生は変わるというお話をしていました。

そこでは、彼は次のような説明をしています。近所のスーパーに行った時のお話ですが、スーパーのレジでお金を払うのに紙幣やコインを出して払っている人がいる。

それを横目で見ながら佐々木さんはアプリを使ってバーコードでカゴの中に商品を読み取って入れて、最後にレジを通らずにアプリ決済をしてそのままQRコードを読み取ってもらい「ありがとうございました」というコンピューターの声でそのまま外に出ていく。

それに対して、現金やコインで支払いをしようとする人たちは、財布の中を財布を取り出して、バーコードを読んでくれるレジの人にお金を払っていく。それを列をつくって待っている人たちがいると。

ここで彼が言っていたのは、単にこの新しいデジタル化やスマホのアプリといったものを「情報過多と捉えるのかどうかという視点で捉えられるかどうかだ」と。つまり、そういった人たちは何か厄介なものがますます増えて混乱状態になっていて、そういったものには関わりたくない。

今までどおり、現金で支払うのが一番いい。もちろん、クレジットカードを使わない人たちにから言わせると、自分で管理ができなくなってしまって使いすぎるから、そういったものは使わないと決めている人たちもいます。

一方でどんどんと便利になって、クレジットカードでデジタル処理をしていけば、その情報というのは常に残っているわけですから、そこで管理をすることもできます。情報管理という観点では、便利でより高いレベルでの人生が始まるということを言っています。

これをハックと捉えるかどうか。ハックとはこういった新しい技術を使って、自分の生活をより豊かにより便利にしていくという意味で使っています。

これをそう捉えるのか、あるいはもうそれは余分なもの、自分の頭の中に混乱を来すものというふうに捉えるかによって、全く人生は変わってくる。これを彼の友人と雑談で話していたというのです。佐々木さん特有の気付きですね。

情報過多の時代: 「知識アプリ X 習慣」で人生が変わる

私がここから感じたのは「これは毎日の仕事や知的な活動にも当てはまる」ということです。

例えば、知識アプリにはいろんなものが最近も出てきています。定番だったのはEvernoteというアプリですが、それ以外にもNotionRoam Research、あるいはObsidianなどといったものが出てきています。その他にも、さまざまなメモアプリがあります。

そういった意味では、テキストや知識、いろいろなファイルといったものを管理するアプリはどんどんと増えてきています。それをうまく使っている人達もいますし、あるいは使ってみたものの、なかなか使いこなせないで途中で諦めてしまっている人もいるかもしれません。

これまでに、こういったアプリを試しながらも、三日坊主になっていたかもしれません。しかし、それが上手くいかなかったのは、あなたが悪いのではないのです。実は、それが頓挫したのは、単に方法が間違っていたからかもしれません。

毎日、私たちは好きか嫌いかにかかわらず、さまざまな情報に接しています。何か仕事をしようと思えば。特に最近はデジタルでインターネット上からさまざまな情報を集めてくることができますし、いろんな情報が飛び込んできます。

例えば、読書もそうですね。たくさんの読書をするということはいいことだということで、本をたくさん読む、多読をするし速読もします。しかし、そこで読んて得た知識は使いこなせているでしょうか。また、これまでの人生でいろいろなことを経験してきて、その経験値というものは後から使えるように残っているでしょうか。

いろんな学び、オンライン講座やあるいはいろんなセミナーに行ったりして得た知識は、学びはしたが、後から使えているのかどうか。

こういったように知識を集めてきて、アウトプットしようと思えば、そこには必ず中間処理があって、いろんなプロジェクトで使うことになります。それをまたジャストインタイムで締め切りに間に合わせるように、毎日毎日が動いています。

こういったアウトプットまでのプロセスには、一貫した流れが必要です。毎日の習慣であふれ返ってくる情報を、自分の中に入ってくる情報を、どのように整理をして、そしてそれを使っていくのか

アプリの活用で人生はすでに変わっている

これまで、既に私たちはいろんなアプリを使っていて、それに頼ってきています。

例えば、これまで紙とペン紙と鉛筆で書いていたということは、WORDで済まされるようになってきています。今、もちろん、いろいろなメモやアイデア書き、なぐり書きのように紙に書くことはあります。しかし、例えばそれを、小学校であれば話は別かもしれませんが、400字詰め原稿用紙に鉛筆やペンで書いて、それを例えばブログの記事にアップすることはありません。

また、KINDLEの本を制作するのに、出版社に原稿用紙で渡すということはほとんどありません。多分、受け取った方もそれをテキスト化しての作業で困ってしまいますよね。

電卓やそろばんというものは、もう既にとっくの昔にエクセルに置き換わっていて、エクセルを使って毎日のデータを管理している。あるいは、パワポを使ってさまざまなプレゼンテーション会議を行っている。

これが最近ではクラウドに載ったり、あるいはリモートだったり、デジタルトランスフォーメーション(DX)とか言われて、どんどんと仕事自体がオンライン上で行われるようになってきています。

これは、スーパーのレジで現金で支払うということを考えてみれば、今まで通りの方法で、今増えつつある情報知識というものを引き続き管理しようとしているのと同じです。つまり、佐々木さんの音声配信で言っているように、スマホアプリで支払うように、何か一歩新しい展開、新しいフレームワークが必要になってきています

忘れ去られるデジタルな知識、学び、そして自分の経験知

例えば、これまで通りに、自分のいろんな気づき、あるいはメモというものを紙に書き出している。読書ノートというものを紙のノートに書き出す。あるいは、いろんな気付きがありながらも、そのままにして、全く忘れてしまったりしています。

期限に追われてこなしてきた過去のプロジェクトでは、それまで集めてきた知識がそのままハードディスクのどこかに置き忘れてしまっている。もう二度と使われることはありません。さらには、パソコンのデスクトップやメールの受信箱、ダウンロードのフォルダーがあふれかえっている。

こういったような状態が日常茶飯事に起こっています。私たちは、いくつもの情報の入り口を持っています。でも、全く管理できていない。

これを1カ所に集めて整理していくということが今必要となってきています。そしてこれを、自分の頭の中だけで整理するのはもう不可能です。外部の記憶装置に整理をして置いておく。そして、そこからいつでもどこからでも取り出せるようにしておかなければいけないのではないでしょうか。

今求められているデジタル知識の習慣とは

現在進行中のプロジェクトで、これを毎日の仕事に無意識のうちに、考えなくてもすぐに取り出して使えるようにしておく。そういった習慣が必要となってきています。

情報の流れをコントロールして、それを記録して後からいつでも取り出せるように整理していく。そして、それを使ってアウトプットを実行していくまでのプロセス。

そのためには、一貫した、いちいち考えなくて動いていく。そういったプロセスが必要となってきています。これを使うことによって、無駄や無理を最大限に省くことができ、ジャストインタイムで情報を使いこなしていくことができるようになります。

また、最近のアジャイルという言葉があります。最短でプロジェクトを少しずつ結果に結びつけていって、最終的に大きなプロジェクトをこなしていくようなアプローチ。

あるいは、同じ時間、より短い時間で、より多くを処理してアウトプットをする。そしてより質の高い、価値の高いアウトプットへとつなげていく

こういった発想の転換というものが必要となってきています。今、どんどんとデジタル化が進んでいます。DX化ということで、今まで手作業やマニュアルで行われていたものが、AIなども使ってどんどんと自動化され、仕事のやり方というものが変わろうとしています。そして、WEB3.0などという、何か新しい全く違ったものも登場してこようとしています。

こういった変化の時には、全く新しいそれに合致するような、柔軟に対応する新しい枠組みが必要と言えるのではないでしょうか。

毎日の仕事、思考、気づき、発見を助けてくれる。知的な労働をより楽しいものへと進化させていく

そんな考え方アプローチというものが、今、この新しいアプリの登場といったようなところで、私たちに提示しているような気がしています。

とにかく明るいやまけんがお届けする【人生後半戦のハーフタイム】。そんな気付きをお届けしました。

次の配信もお楽しみに。

 

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