電子書籍は本の虫の役に立っているのか: 2017年3月アンケート調査 電子書籍の窓では、サイトに登録した電子書籍愛好家に対して電子書籍を読むようになって、本を読む習慣がどのように変化したかをアンケート調査しました。
その結果、電子書籍を読み始めて圧倒的多数の87%の人が紙の本よりも電子書籍で本を読む量のほうが多いことがわかりました。
また、電子書籍を読むようになってから、約6割の人が本を読む冊数が増えたとしています。読み放題サービスも4割以上の人が既に利用し、興味のある人を加えると3人に2人が好意的ですが、一方で3人に1人は読めるタイトルの種類やシステムに不満を持っているようです。
目次
2017年3月、電子書籍の窓はサイトの読者を対象に電子書籍は本当に本の虫の役に立っているのかどうか。電子書籍を読むことで、より多くの本をより楽しく読むことができるのかどうかを調べることを目的に調査しました。以下はそのアンケート調査の結果です。
最も多いのは3冊で26%。中央値は4冊。注目すべきは隔離した月に10冊以上読破する読書層もある点です。その内訳としては10冊が17%で、15冊前後、30冊前後、40冊という多読家も見受けられます。
こういった層は、執筆や研究などの分野で積極的に知識を得る職業にあり電子書籍の恩恵を最も多く受ける読者層と言えそうです。
圧倒的な人(87%)が紙の本よりも電子書籍のほうが本を読む量が増えたと言っています。その理由としては、やはり携帯性や入手の容易さなどが見られますが、海外在住の方が日本の書籍を持ち帰るのために利用しているといった例もあります。
その理由は?
電子書籍を読み始めて、57%の人が読む量が増えたと言っています。また、3分の1以上が本を読む時間が増えたとのことです。
これに対して、変わらないといっているのは27%で約4人に1人です。時間が取りづらい中、電子書籍の入手容易性や携帯性をフル活用して読む本の数を増やしていそうで、紙の本から電子書籍への移行が進んでいるかもしれません。
その理由は?
増えた人
変わらない人
半分弱(43%)の人が利用し、22%の人が興味を持っています。始まって間もない時期(半年経過)のアンケート調査ですので、非常に高い参加率と言えそうです。
一方で、お試し期間を利用したが継続しなかった人も22%います。この人達が上げている参加しない理由は、もともと読む本の数が少ない、時間がない、システムを信用できないなどでメリットよりもハードルのほうが高いと感じているようです。
その理由は?
利用している人
利用していない人
利用している読み放題は圧倒的(91%)にKindle Unlimited読み放題。次にdマガジン(9%)Amazonの読み放題サービスは、電子書籍の読書に大きなインパクトが有ったと言えそう。
dマガジンと楽天マガジンは雑誌読み放題です。アンケート調査時点では、Kindle Unlimited読み放題が書籍分野で唯一でダントツのサービスとなっています。
読む冊数が増えた(73%)と読む時間が増えた(45%)から、読み放題は読書の量と時間を増やす効果があると言えそうです。
面白いのは、読む時間が変わらないのに読む冊数が増えた言っている人が18%もいること。速読や多読を促進する効果があるかもしれません。
その理由は?
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