セカンドブレイン

知識のボトルネック: 今、そこにある落とし穴ついて気づくことが大事

知識のボトルネック: 今、そこにある落とし穴ついて気づくことが大事

前回の記事では「月収100万円を達成した私が思う、フリーランスの限界」というお話をしました。

フリーランスという生き方には、それ自体の特徴から限界がある、というものです。

自分のスキルを時間で切り売りするというだけでは、時間が有限である限り、その大きさには限界があります。

今日のタイトルは、「いまそこにある知識のボトルネックについて気づくことが大事」というのがポイントです。

知識のボトルネックとは

このボトルネックという言葉ですが、制約性理論などと言って、1992年にエリアフ・ゴールドラットという方が「ザ・ゴール」という本での中で注目をされました。


ザ・ゴール エリヤフ ゴールドラット (著)

実はこの本は曰く付きで、面白い裏話があります。ゴールドラット氏はユダヤ人のビジネスコンサルタントだったのですが、この本を日本語に訳して日本で出版してはならないと言ったそうです。

それほど、この当時の日本の製造業は世界に冠たる存在だったということのようです。余談でした。

さてこれは、学びとアウトプットにある限界というものを考えたときに非常に参考になる重要なポイントをついています。

これはほとんどの人が気づいていない、あるいは気づいていてもその解除方法が分からないという非常に難敵であるからです。

ゴールドラット氏は、アウトプットはボトルネックのスループットに制約されると言いました。なんか難しい言葉ですけれども、そのように言いました。

つまり、どれだけ多くのインプットをしようとも、どれだけ多くの労力を使おうとしても、そこにボトルネックが一箇所でもあれば、そのあとからのアウトプットは、そこを通るボトルネックを通る量に制約されてしまう。それが限界となってしまうと言ったのです。

これ、私たちの学びや知識の活用にも見事に当てはまります。そこには、知識のボトルネックが存在します。

10000時間の法則の壁を突破するには

学びという視点から、もう1つ見てみます。

別の方のお言葉では、マルコム・グラッドウェル氏の1万時間の法則ということがあります。私たちは1万時間何かを真剣に勉強すれば、その道のプロ、エキスパートになるほどのスキルを身につけることができるという考え方です。


天才! 成功する人々の法則 マルコム・グラッドウェル (著)

これは2009年に発表されたものですが、多くの人に影響を与えました。

一つのことに10000時間という長期間にわたって集中する、例えば、音楽家がバイオリンを弾けるようになるために、どれだけの時間を要するのかという点ですが、1万時間と言う事が一つの目安になるということです。

つまり、その道のプロの人よりもぬきん出ようとしたら、一定の時間の学びは必要だと言っているわけですね。

ただ、これも先ほどのボトルネックということがもしあるとすれば、アウトプットの量というものはそこに、もう確定的に、限られてしまう。そこの限界を迎えてしまうということになります。

例えば、私は最近3月の頭に「音声配信サミット」を開催しました。ここでは17人のかたにインタビューしました。それを約20時間の動画配信にまとめ、1日に5人から6人ほどの人に登壇していただきました。

これを3日間という担持期間に開催したわけで、このこれをすべて聴講するのは大変な労力を必要とします。

1つ1つのインタビューを聴いて、そしてそこから学びを自分の中で取り込んでいく。重要なカ所を取り出して、具体的なアウトプットに役立てていく。そういった必要なプロセスを考えた場合にどうでしょうか?

知識のボトルネック: 学びが充分に役立っているかどうか

自分がここだと思った箇所というものが、後から見直すことができるか。あるいはもう一度見直したり、あるいはその後さらに重要な箇所を掘り起こして行くというようなこと。

これが一体できているかということですね。

これはそれ以外でも同じです。様々なコンファレンスやセミナーに参加をしたとき、多くの方の感銘を受けるプレゼンテーションや、それからノウハウがたくさん詰まっているという経験をしたことがあるとあります。

でも、そこから学んだことというものが、その後生かされているかどうか。そう考えたときに、私たちがやっている学びというものが、いったいどれだけの価値を生み出しているのか。

時間をかけながらも結果に結びついていない。何か膨大な労力がどこかに流れ去ってしまっているのではないかと思えてきます。

大量の情報を集めながらも、それが後から役に立たない、必要な時に必要な場所にない、あるいは取り出せない。

毎日のアウトプットは、一体何の役に立っているのか

毎日、私たちはアウトプットをしようと決めて、さまざまなことをします。Blogの記事を書くかもしれません。

ノートに何日間、100日間、一年もの間、毎日ブログ記事を書き続けたと自慢する人がいます。あるいは、毎日同じ時間、朝6時や7時に音声配信をしている人たちがいます。

もちろん、そういった人たちは自分の習慣として、そういったことをしているわけです。それが多くの人が感銘を受け、その人たちのファンとなってフォロワーが増えていくという。そういうところに役立っててるのは確かです。

これを実際、具体的に学んだり、あるいは自分自身が発信して行く中で、後から知のデジタル化、知的資産として、どうやってそれを活用して行くのか。

アウトプットとして、例えばオンラインコースや、そういったものにつなげていくのかというのを考えたときに、いかにそこに大きな限界、障害があるのかというのが見えてきます。

一生涯の知識ベースを育てていくという考え方

これをデジタルの知的資産と繋げてくには、知識のデータベースというものが必要となってきます。

外部へ避難させ、自分が自信を持って集めて、必要なときにいつでも取り出せるという信頼の置ける場所を作っていく必要があります。

より多くを集め、読み、学んだとしても、自分の脳の中ですべてを記憶して行くことはできません。よく、読んでも忘れない読書とかというキーフレーズで売っているノウハウがあります。

しかし、自分の脳の中にすべてを溜め込んでアウトプットです。開催すれば、SNSで発信しさえすれば自分の身になり、血になり身につくと絶対に言えるでしょうか。

全ては、ゆくゆく遅かれ早かれ、霧の中に隠れていってしまいます。

第2の脳が第1の脳を補完してくれる、助けてくれる

拙著「デジタル読書のすすめ: クリエーターのための「知識からアウトプットまでの一貫したプロセス」が手に入る! 」という本では、これを「ホワイトアウト現象」と呼んでいます。つまり、吹雪の中でほんの少しの先でも真っ白になって見えなくなってしまうような状況です。

ブログの記事音声配信のアウトプットなど、これを知的資産にどうやって変えていくのか。知識のボトルネックを解消するには、集めてきた知識を凝縮して、よりシンプルにして行く。

自分のノウハウをそこにそこから創り出して、それに紙をして価値を高めていくということです。

そのためには、知識ベースとそれを具体的に行うことのできるプロセスが必要です。そして、それを行うワークスペース場が必要となってきます。

そこに至るには、今ここそこにあるボトルネックが何なのかということに気が付く必要があります。そしてそれをどうしたら解消できるのか。

そうすると驚くほどスピードが。アップしてそこのボトルネックが解消できれば、次のボトルネックがまた三つがありますので、そこを解消して行くそうすることによって同じ労力同じ時間でアウトプットが信じられないほど増幅増えていきます。

ここに第2の脳、セカンドブレインというアプローチがそこに見えてきます。

知のデジタル化と資産化のプロセスを手に入れる

キンドル本を出版して多くを売る。ブログのトラフィックをたくさん集める。どちらも手段です。

よくDXは、単に現在の仕事をデジタル化するだけではない。ビジネスモデルの組み換えだといいます。

今あるビジネスを新しい、今これから起ころうとする。状況変化に対応させていく。あるいは、新しい価値を生み出して行くために、すべてを組み替えてイノベーションを起こしていくということだと言われます。

であるとするならば、知の資産化、デジタル化ということを考えたときに、今現在のボトルネックは何かと言うことを見つけ、新しいフレームワークで新しい知的資産自分自身のスキルを最大限に生かす。

あるいは、自分自身の価値を高めていく方法で情報をプロセスして行く。処理をして、アウトプットへつなげていく。それには、知的資産へと高めていくというプロセスが必要だということがわかってきます。

 

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