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フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略: 本を無料で売って売上げを増やす!

フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略

本を無料にすることで販売部数と全体としての売上を伸ばすことがどうしてできるのでしょうか。

この疑問に答える書籍のご紹介です。

フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略

ここ数年来、Kindleストアなどオンライン書店が電子出版を開始してから本を無料で販売することが急増しています。

本を無料にすることなど、電子書籍の登場以前ではありえないお話でした。

しかし現在では、特にマンガのセグメントでは無料と有料を組み合わせることがうマーケティング戦略として一般化しています。

一体、本を無料にすることで売上が伸びるとはどうしてなのでしょうか。

この疑問に答える一冊が「フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略  クリス・ アンダーソン (著), 高橋 則明 (翻訳), 小林 弘人 (監修) NHK出版」です。

この書籍は、デジタルコンテンツの変革と価格変動がどのように進んでいるか、そしてそれがどのように進むかを十年前に予測したマーケティングの一冊です。

近年のマーケティングの著作の中でもマイルストーン的に注目され、現在では古典的なものとなってます。

特に注目すべき点:

コンテンツがデジタルになり、インターネット上で配信されるようになったとき、どのように価格に影響するのか。

そして、様々な業界のビジネスモデルはどのように変革していくのかをを展望した良書です。

現在、書籍を含むコンテンツビジネスは変革期の真っ只中にあります。

コンテンツが無料で配信された場合に、どのように無料と有料との組み合わせで、本の販売を飛躍的に増やすことができるのか。

この書籍では、この疑問にダイレクトに答える一冊です。

著者にとってのメリット:

著者が長年の苦労の末に書き上げた作品を無料で売るなどもってもほか、ありえないという考え方もあります。

しかし同時に、ここ20年もの間出版業界は右肩下がりの斜陽産業となり、デジタル化が更に進めば業界自体の存在さえ危ぶまれると言われています。

その一方で出版社は、Amazonなどと組んで無料や割引価格の期間限定キャンペーンを常態的に行っているのも事実です。

特にマンガでは、無料キャンペーンが常に行われ、売上を伸ばしています。しかし紙の本のマンガの売上は減少する一方です。

この一冊が答える疑問点:

出版業界は大変革期にあります。そんな中、著者はどのように自分の作家としてのビジネスを成長させていくみとができるのか。

  • なぜ、Kindle本の価格は紙の本よりも安い
  • なぜ、無料キャンペーンが行えるのか
  • 無料キャンペーンを行うとなぜ売上が増えるのか
  • 本の価格は今後も下がり続けるのか

など、さまざまな疑問が湧いてきます。

これに明確な根拠をもって答えたのがクリス・アンダーソンが書いたこの一冊です。

彼は、「フリーのまわりにはいくらでもお金を稼ぐ方法がある。」と明言しています。

そして、どう無料と有料、そしてプレミアムバージョンを組み合わせることで全体の売上を増やすことができるか、そのヒントを様々な実例で解説しました。

この一冊に期待できる点:

2009年の出版ですので、すでに十年前の古典となりました。

Kindleストアが開始したのが2007年秋です。この考え方が大きく電子書籍にも反映されているのは間違いありません。

どう無料と有料、そしてプレミアムバージョンを組み合わせることで全体の売上を増やすことができるかが、その糸口がここから見えてきます。

特に、「第9章 新しいメディアのビジネスモデル」の「無料書籍」(紙の本では211ページ、電子書籍では位置No. 3167)では、その当時の動向が触れられており、その後の展開が垣間見えます。

現在、NHK出版が「【10〜65%OFF】NHK出版・翻訳書フェア」として 12月6日(金)までキャンペーン期間中です。

ぜひ、この機会に手に入れてじっくりと週末に読んでみてはいかがでしょうか。

フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略
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この一冊と関連する無料から売上を伸ばす方法については、この後からも解説を配信してまいります。

 

著者: クリス・アンダーソン(Chris Anderson)

『ワイアード』誌編集長。「ロングテール」という言葉を2004年に同誌上ではじめて世に知らしめ、2006年に刊行した同名の著書『ロングテール──「売れない商品」を宝の山に変える新戦略』(早川書房)は世界的ベストセラーとなる。2007年には米『タイム』誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選ばれている。

 

 

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